その夜の後の事は覚えていない。イラつきながら布団にでもはいったのだろうか。それが始まりだった。
それがきっかけで、今までのかげでの悪口も、人の事をなんだかんだと陰口を言っていたことも、全部みんなに知られていると思い込み、昼間でも夜でも関係なくいてもたってもいられなくなり、突如家を飛び出して、陰口を言った人のうちに行ってとにかく謝ろうとした。時には仕事場まで押しかけ泣きながらごめんなさいと訴えたりもした。メールで謝ったり。
その都度みんなにどうしたのかと不思議がられた。それでも私は、なぜみんなは私が悪口を言ったのを知っているのにとぼけるのかと思い、やさしさで知らない振りをしてくれているのだなと信じこんでいた。
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