出産を終え実家に戻った私は、子育てでも絶対に母乳だけで育てなければいけないと思い込んでいた。母乳が足りないのか夜中すぐ泣いて起きて、それでも私は苦ではなかったが一緒に見ている母は、なぜミルクをやろうとしないのかと喧嘩になったりもした。見られていると思うと手は抜けないと思っていたからだった。しかし母のその言葉でミルクもあげようと心が少し和らいだ。

産後明けでダンナの実家に戻ってからも、監視されていると思うと、これまた手抜きはできなかった。家族の食事をつくり、上の子供たちの世話、送り迎え、赤ちゃんの世話から家事に育児に、それはもうがむしゃらという感じだった。なにせ監視されていると思うと手は抜けず、そうすることで期待に添えると信じていた。

そんな生活の中でしだいに私の病気は悪化していき、異常行動にでるのだった。


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