私の車の動きも全て知られていると思っていた。全員に。さまよい歩き家に着いたときは、ダンナもぐるになっていると考え寝ているところをたたき起こしてビンタした。ダンナはなんなんだという顔をしていたが、その後すぐに子供をつくろうと言った。本気か?と聞き返してきたが、子供をつくろうということになった。
仕事を辞め、女の子がほしかった私は女の子のつくり方を調べ、私たちはその通りがんばっていた。そしてすぐに妊娠した。その行為でさえも全て監視されていると思い込んでいて、妊娠中も妄想は止まらなかった。
寝室も行為も全て監視されていると思うと、最初はめまいがしそうなほど嫌な気持ちになりまともに人の顔もみれなかった。心療内科でその事を打ち明けると、みんなやっていることだと思えばいいとお医者さんは言ってくれた。そうだ、そうなんだと開き直って行動することができた。
検査薬で妊娠を確認して、監視していると思い込んでいる人のところに、妊娠を報告に行くつもりでわざわざ診察を受け尿検査をして、その人に妊娠していると言われ、私は知っているだろうという気持ちであった。その人が監視している張本人なのだから解っているだろうという気持ちだった。
嬉しそうにというか、もう来ないでほしいというか、だったらもう付きまとわれることもないだろうという気持ちだったのだろうか、そんなような嬉しそうな口調で、妊娠していますね。と言っていた。
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