妊娠して出産を迎えるまでは比較的穏やかにすごし、監視されているという妄想は消えることはなく、いい奥さんを演じていたのかもしれないが、赤ちゃんの服を編んだりして過ごしていた。
早産の兆候があり予定日の1ヶ月前に入院することになった。その間も産婦人科の看護師さんにも全て知られていると信じていて、入院中も書くことはしていて、それも全部知られていると思っていた。だから私は休んではいけないような気がして、読書したり、解らない言葉があれば辞典で調べたりしていた。
だけれど入院中は守られているような気もした。だがみんなに見られていると思うと涙か流れたりもした。
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