たかはる自身の統合失調症による行動
娘を身ごもる前の時期、最初は福祉の資格を取ろうと通信の勉強を始めた。最初は順調だったが、福祉の教科書の専門用語に全くついていけなくなり、できない、という思いと、勉強と家事と育児の両立ができない。
散らかった部屋にふと気がついたとき途方に暮れた。
家族はほとんどみな仕事に出掛け人気のなくなった座敷に行き、一人で膝を抱え震えていた。座敷のかもいに浴衣の帯をかけ首を吊り死のう。そう思い付き帯を首にかけた瞬間に頭に浮かんだことは、まず最初に発見するのは自分の部屋にいるひいおじいちゃんだ。そしたら腰を抜かすほど驚くだろう。そして自分のその姿を想像したら、また震えが止まらなくなった。
少ししてひいおじいちゃんが私を探しにきた。なんでもないと言い、浴衣の帯をたんすにしまいこんで散らかった部屋を片付け始めた。一度目の福祉の資格を取る勉強はそこで挫折した。何度もどうしたのかと手紙がきたがかたくなに無視していた。
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